トワイライツ・ノーツ

読書感想と自転車と雑記

休息期間は米を炊く

4月の始めに転職した会社を退職いたしました。といっても辞めてから既に1ヶ月程経ちます。

退職した理由についてはその内整理して書くつもりですが、まあ、色々あった(辞めてから1ヶ月経つ今も現在進行中)のです。

辞めた今は三ヶ月、少々身体と精神に無理をさせてきたツケがきたのかアトピーがかなり悪化してしまいまして、就活の傍ら身体も休めているという感じ。
アトピーの症状は疲れやストレス、外的環境の影響を相当に受けるのですが、私は患部が顔メインということもあり、目も開けづらく、表情を動かすにも顔の皮がつっぱり、火傷のように真っ赤に皮が剥けた状態で外に出るのはそれだけでストレスのため、用事がなければ基本的に外出はしない方向で過ごしています。
汗や日光、外気なんかはそれだけで刺激になってしまいますし。

それはさておき、時間だけはたくさんある無職の状態が数年ぶりに来た訳なのでした。

ところで、勤務している時は毎日21時過ぎ、時にはもっと遅くの帰宅が当たり前で、そこから食事を拵える余力もなかったので普段の生活は荒れに荒れておりました。
暇な時間を利用してなにか勉強でもやろうかなと思ったのですが、アトピーが少し落ち着くまではなにもしない、でいいことにして、日々の食生活に少しだけ手間をかけて自炊することにしました。

といっても米を鍋で炊いて、味噌汁を食事の度に作るようにしただけなので、そう大したこともありません。
米を鍋で炊くのも案外簡単ですし(参照 )、お焦げが好きなのでうまく炊けるとそれだけでちょっと嬉しい。

そういうことを始めると、何にもしない生活の中に少しだけリズムというものが生まれました。

洗濯機を回し始める。
米を研ぐ。
米に30分から1時間ほど吸水させる。
吸水している間に軽く掃除する。
火を着けて10分程放置。
その間に洗濯物を干す。
火を止めて10分蒸らす。
蒸らし中に味噌汁を作る。
食べる。
食事後、必然なら食材の買い物に行く。

作業手順さえ組み立ててしまえばあまり考える必要がないルーチンワークのようなものですが、米の準備をしている間に大方の家事が終わるので、私にとってはちょうどいい時間の区切り方だと思います。
朝ご飯のときにやるとぴたりとハマる感があってなんとなく気分が上向きになるのです。

気分が落ちているときでもなにかひとつ、こういう合間合間に待ち時間のあることを習慣に取り入れると、自然と『この間にあれしとこう』という思考が働くようです。

こういう生活をしていて思うのが、やはり仕事が忙しいと日々の生活にまで割くリソースが本当になくなる、ということです。
それは体力や時間だけでなく精神的な部分でも顕著で、もうとにかく家事が面倒臭い、食事も食べたいものが思いつかないし考えたくない、という状態になります。

思うに、人それぞれ体力、精神力の量には定量があって、私は仕事でそれを使い切ってしまいがちなタイプのようです。大体1日総計して6時間も仕事に打ち込んでいるとそこから先どうしてもがっくりと能率が落ちます。
これは休憩を取っても甘いものを食べても大して変わりません。
たぶん、集中力がもつのがそのくらいの時間、ということなのではないでしょうか。
大抵の会社は1日8時間勤務が定められた労働時間なので、私が集中力がない方なのかな、と落ち込んだ時期もありましたが、見ていると他の人もなんだかんだ休憩挟んだり、ちょっと息抜きに細かい作業を挟んだりしているので、案外と人並みなのでは、と思うようになりました。

この6時間というのは、一時期仕事の作業状況を逐一報告していた頃、やったこと、かかった時間などの記録をしながら気づいたものです。
更に言うなら、本当にその日コアでやらなければいけない仕事に関しては4時間程度で集中的に進めており、実質勤務時間の半分程度で仕事の7割方は完了させていた計算になります。

ということをつらつら考えながらお米を炊く話に戻りますが、吸水から多く見積もっても1時間半程度でその日の家事はかなりの部分終わってしまう訳でして、本当に集中できる時間を4時間としても、残り2時間半程度はなにかしらができるリソースが残されていることになります。
買い物する時間を入れたとしても2時間程度はある訳です。

毎日2時間、遊んだとしてもいいのでしすが、それ以外に何か継続してやるとしたら何がいいのかな、と寝っ転がりながら考えてみたりもするのですが、勉強かなあという結論に行き着きます。

ただ私の場合特に今すぐ必要ではないことを自習に任せているとだらだらしてしまうだけ、になりがちなので(英語の勉強がいい例)、やるのであれば対面形式でレッスンを受けた方が程々のプレッシャーになるのかな、と思います。

今後、自分がどういう人生を歩んでいくにせよ、日本以外の情報入手方法がある方がより良い選択の助けになるでしょうし、オンラインの英語のレッスンでもやってみようかなあなんて米を研いだり洗濯物を干したりしながらつらつらと考える休息期間です。