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【書評】2017年に買ってよかった本 コミックから小説、ビジネス・実用・その他まで

今週のお題今年買ってよかったもの

今年を振り返ると、特段これといって大きな買い物はしていないのですが、例のごとく漫画や本はそれなりに読んでいたので、買って良かった本をリストアップしてみることにしました。
※基本的にはkindleで買っているのですが、中には紙の書籍もあります。

コミック

オリオリスープ

オリオリスープ(1) (モーニングコミックス)

オリオリスープ(1) (モーニングコミックス)

最近4巻で完結しましたが、最初から最後まで好きな作品でした。
基本的なあらすじは、主人公の食いしん坊のブックデザイナー・原田織ヱが美味しそうな汁物を食べ、他の人と関わっていくというもの。
大好きな祖父の死以降、やや自暴自棄なところも見られた彼女ですが、少しずつ自分や周囲の人と向き合っていきます。
料理の描写が美味しそうで、また描きおろしの捨遺なんかも読んでいて楽しい、素敵な漫画でした。

不滅のあなたへ

ファンタジー。
不死の存在の『フシ』は、様々な人々や生き物と関わり、彼らの死と引き換えにその姿を写し取り、成長していきます。
少しずつ自我が育ってきたフシですが、死と引き換えに関わった人の姿や能力を得るということに苦しみ、そしてそれを奪おうとしていく存在と戦うことを強いられます。姿を奪われると、その人のことも忘れてしまうのです。
不死のフシと違って他の登場人物たちは……というところを考えるととても悲しい。
色々と謎の多いお話ですが、この先どうなっていくのか楽しみです。

ALL OUT!!

高校生ラグビーの漫画。
あまりスポーツ漫画は読まないのですが、話の展開や登場人物の書き込み方に引き込まれて、たぶん10回以上は繰り返して読んでいる気がします。
一応、主人公は背の低い新入生・祇園健次なのですが……練習試合をした際に言われた「ボールを持ってる奴が主役なんだ」という言葉通り、他のキャラクターも主人公並みに書き込まれているように思います。
よくありがちな『すごい才能を持った新人が強敵をどんどん倒していく』という話ではなくて(もちろん成長はしているのですが)、周囲と協力することの大切さやそれが生み出す力に重きが置かれているようですし、また対戦相手の心情や設定などもとても細かい。
どの登場人物も可愛いしかっこいい。
まだまだ続きそうなのですが、試合の結果がどうなるか、知りたいような知りたくないようなそんな作品です。なにしろ全ての試合が終わったら三年生、卒業してしまいますから……。

ゆるキャン

女子高生たちのキャンプ漫画。
実は作品舞台は結構知ってまして、なんとなく親近感。
タイトル通りゆるい感じかと思いきや、道具の描写は細かいし絵もシンプルな線で綺麗。
なにより登場人物がみんな可愛いです。なでしこはとっても犬っぽい。
今はオフシーズンの冬のキャンプがメインですが、その内他の季節にもキャンプに行く予定らしく、続きが楽しみです。
今月出る5巻(ゆるキャン△ 5巻 (まんがタイムKRコミックス))もばっちり予約済です。

アニメタ!

アニメーターの仕事漫画。
主人公は新人アニメーターの幸ですが、実力的に使い物にならない、というマイナススタート。
元アニメーターの作者さんが描いているためか、アニメーターという仕事の現実があれこれと描かれており……あまりに過酷だなと思います。
ときどき、アニメーターの方の薄給問題というのがインターネットで持ち上がりますが、これではまず食べていけないし育つのも難しいはず……。
それを成り立たせているのは結局のところアニメに対する愛という他ないのですが、問題は山積みです。
愛と根性だけでは届かなかった壁が主人公の前に立ちふさがりますが、今後の展開が楽しみです。

小説

狐笛のかなた

狐笛のかなた (新潮文庫)

狐笛のかなた (新潮文庫)

昔の日本のような国で繰り広げられるファンタジーです。
産婆の祖母に育てられている少女・小夜、屋敷に閉じ込められている少年・小春丸、敵国の呪者に使役されている霊狐・野火が中心となって展開していきます。
要約すれば恋と解放の物語なのですが、自然や人の感情に対する濃やかな筆致が読んでいて引き込まれます。

鹿の王

鹿の王 1 (角川文庫)

鹿の王 1 (角川文庫)

民族調のファンタジー。
病と生と死を巡るというか、読んでいると自分の身体の中に居る微細な生物やそれぞれが奇跡的なバランスを保っているんだなあ……と感じます。
食べ物や自然描写はやはり圧巻。
暇さえあれば何度も読み返してしまいます。

楽園の魔女たち

それぞれのっぴきならない事情で、魔法使いに弟子入りした4人の少女たちと師匠のお話。
テンポのいい文章と展開、しかし徐々に明らかになっていく大きな謎……と今読んでも文句なしに好きです。
このたび、待望の電子書籍版として復活。読み返して、懐かしさにちょっと涙が出そうでした。
実は地味に電子書籍化要望出していたのですが、少しは貢献できたのでしょうか。

パンドラの少女

パンドラの少女

パンドラの少女

いわゆる、ゾンビもの。
未来、大量発生したゾンビにほとんど壊滅させられた人類ですが、一部特殊なゾンビの子供たちを『教育』できる可能性があり――というのが話の筋です。
ゾンビの少女メラニーは大変聡明で、先生が大好き。けれど薬がないと人間に対する強烈な捕食衝動を抑えることが難しく……「噛んだりしないよ」という彼女なりのジョークが痛々しい。
最後はそう決着するのか、というエンドが用意されており、そこまで含めて楽しむことができました。
映画化もされているようなのですが、そちらは観たことがないです。

アイの物語

アイの物語 (角川文庫)

アイの物語 (角川文庫)

衰退してしまった人類と、それに敵対するアンドロイドという世界のお話。
昔の物語を蒐集している語り部がアンドロイドに捕まってしまいますが、傷つける意図はなく、ただ架空の物語を聞かせたいだけ、と言われるところから始まります。
語られる物語を通して徐々にアンドロイドの意図が明らかになっていく――という話なのですが、結末が美しいと思いました。
夢がフィクションを作り出し、それを引き継ぐものがいて壮大な計画を実行しようとしているという流れがとても良かったです。

ビジネス・実用・その他

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

読書猿Classic: between / beyond readersという、勉強法とか思考法とかそういったことを扱っているブログの方が書いた本。
内容はタイトル通りなのですが、歴史の紹介もありコラムとして読んでもかなり面白い。
リニアな問題解決とサーキュラーな問題解決というのは気づかなかった視点でした。
実は前作のアイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツールも買ったのですが、私はアイデアを出すよりも『今ここにあるこの問題をどう解決するか』という方が好きなようで、こちらの本の方が現状は私には合っていそう。
イデア大全は問題解決を考える上でアイデアが必要になったら参照できるかなあとも思うのですが。

Photoshopペイントメソッド

Photoshopペイントメソッド

Photoshopペイントメソッド

Photoshopでアナログ風のイラストを描くには、という技法解説書。
ブラシの設定やマスクなど、手順が丁寧に載っていて、Photoshopの使い方を勉強するのにとても役に立ちました。
「えっこれ途中でどうやったの?」「なんでこうなるの?」がほとんどなかった本で非常に見やすかったです。

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ

Cooking for Geeks 第2版 ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks 第2版 ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

美味しくなる科学的な原理や由来なんかをあれこれ詰め込んだ料理技法書……という感じ。
レシピももちろん載っているのですが、一般家庭で全部作れるものではないにしても、食事に興味のある人ならコラム的に読むとかなり面白いです。

発酵の技法 ―世界の発酵食品と発酵文化の探求

発酵の技法 ―世界の発酵食品と発酵文化の探求 (Make:Japan Books)

発酵の技法 ―世界の発酵食品と発酵文化の探求 (Make:Japan Books)

発酵について取り扱っている本。
私は甘酒を作ったり、ヨーグルトを作ったり、鹿の王 1 (角川文庫)人とミルクの1万年 (岩波ジュニア新書)で発酵食品に興味を持ったので手に取ってみました。
読んでいると色々実験してみたくなるのですが、今のところ場所がないのでちょっと難しい。
それでも読んでいるだけで楽しい本です。

デザインの仕事

デザインの仕事

デザインの仕事

デザインという仕事について、寄藤さんが考えていることをつらつらと話している本。
寄藤さんといえばブックデザインもやっていらっしゃる方で、シンプルな絵に大きな文字、という感じの装丁を何度か見かけた記憶があります。
絶対の正解のないデザインという仕事を続けていく中で、どういう意図で仕事をしてきたか、そしてこれからどうなっていきたいのかといったことが割合に率直に語られていて、読んでいて素直に面白くて興味深い内容でした。

「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル

最近あちこちで言われる「バレットジャーナル」の一番シンプルなやり方を解説してる本。
このバレットジャーナルですが、「何でも一冊のノートにまとめてしまう方法」と言えますが、やり方はとてもシンプルだし好きにして良いのです。
普通のノート一冊でできるので、使いさしのノートでもなんでも、手元にあるものから始めてしまえるのが気楽です。
昔から手帳を使うのがどうもうまくいかないタイプで、現在はマンスリーの一番シンプルな手帳にしていますが……それだとたまに書ききれないことがあります。
今つけているのはスケジュールと行った場所、食べたもの記録などですが、その内読書記録も付けられたらいいなあ。
という訳で、年明けからはマンスリーの手帳に普通の手帳を合体させてバレットジャーナルとして使っていこうかなと思っています。

新版「願いごと手帖」のつくり方

新版「願いごと手帖」のつくり方 ー 書くだけで運と幸せが集まる

新版「願いごと手帖」のつくり方 ー 書くだけで運と幸せが集まる

願いごと手帖とはなにか? というと「こうなったらいいな」をひたすら手帳に書き留めておく、ただそれだけ。
別にオカルトではなく、たとえば『素敵なカップが見つかる』と手帖に書いておいて実際に見つかったら、「嬉しい」って気分になりますよね。
書かなかったとしてもカップは見つかったかも知れませんが、それだとそもそも「素敵なカップが欲しい」という気持ちに気づいていなかったかも知れません。そうやって自分がしたいこと、欲しいものに気がつくきっかけにし、叶ったら素直に喜んで楽しい気持ちになる。そういうものです。
実は改定前の本も買っていて、その頃はりきって願いごと手帖を作って……で、『叶わないじゃないか』と1年ほど忘れてました。久しぶりに開いてみたら、あれっ結構叶ってるなとなかなか楽しい気分に。
脳科学の観点からも理にかなっているらしく、そういったコラムも含め以前のものよりかなり書き足されています。

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本の辞典版。もうちょっと色々説明が加えてあったりして相変わらず読みやすいです。
おかげで英語は矢印、というのは段々理解できるようになってきましたが実践となるとまた話は別で……。
英語のハードルをぐーんと下げてくれる本なので、ちょこちょこと手引き代わりに読んでいます。

まとめ

という訳で、今年買った本の中で特に良かった本でした。
今年は色々な環境の変化があったためか、コーディングよりはデザインとか絵の方に興味がいっているような気がします。
あと料理とか、記録をすることだとか。
徐々に読む本が変わっている部分と、まったく変わらない部分と色々ありますが、変化しているようです。

ちょっとでも面白そうという本がありましたら、年末のお供にお手に取ってみてはいかがでしょうか。