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【書評】エクセル関数をゼロから極める本【VLOOKUP関数編】

今回はいただいた本のご紹介です。
エクセル関数をゼロから極める本【VLOOKUP関数編】


業務上Excelを使う方は多いと思うのですが、『VLOOKUP』という関数をご存知でしょうか?

どのような関数かというと、『指定範囲の中から検索条件に合致したデータを取ってきてくれる関数』です。
そこそこの量のデータを扱うまで私も使ったことはなかったのですが、使用方法を知るとExcelの世界が変わる関数だと思います。

使い方は、たとえば品番・商品名・個数・金額を紐づけておいてVLOOKUP関数で参照するようにしておくと、仮に金額が変更になったときも一括で変更ができます。
また、品番を入力すると紐づけた商品名を自動で表示させる、といったこともできるので、品番と商品名の取り違えも起こしにくくすることも可能です。

『指定範囲の中から検索条件に合致したデータを取ってきてくれる関数』というと非常に単純なように思えますが、活用できる範囲は非常に多岐に渡る関数です。

今回いただいたエクセル関数をゼロから極める本【VLOOKUP関数編】はサンプルと共にExcelのVLOOKUP関数を勉強することができる本となっています。

本の章立て

0章:【超初心者向け】数式・関数の基本知識
0-1:エクセルの「数式」とは
0-2:Excel(エクセル)の数式と関数の違いは?
0-3:エクセル関数の基本ルール
0-4:エクセルの数式・関数は「セル参照」を原則とすべき4つの理由
0-5:エクセルで1つの数式をコピペで使い回すために知っておきたい絶対参照・相対参照の使い分け方
0-6:エクセルの四則演算の使い方と計算の優先順番
0-7:「関数の挿入」はダイアログ入力より手入力がおすすめ!

1章:【初心者向け】VLOOKUP関数の基本テクニック
1-1:VLOOKUP関数とは
1-2:VLOOKUP関数の構文を理解しよう!
1-3:サンプルファイルで練習しよう!
1-4:VLOOKUP関数の仕組みを理解しよう!
1-5:VLOOKUP関数のポイント

2章:【中級者向け】VLOOKUP関数の「あるある」6選と応用テクニック
2-1:【あるある①】同じ「検索値」の複数列のVLOOKUP関数を1回のコピペで済ませたい!
2-2:【あるある②】VLOOKUP関数の検索を行なう表にデータ追加すると、いちいち数式中の「範囲」を直すのが面倒。。
2-3:【あるある③】VLOOKUP関数で検索を行なう表の右端をキーに検索をかけたい!
2-4:【あるある④】VLOOKUP関数で検索したい表の中に同じ「検索値」の別データがある場合、2つ以上のキーワードで検索したい!
2-5:【あるある⑤】VLOOKUP関数で「検索値」に指定したキーワードが「範囲」の中にあるのに、なぜかエラーになってしまう。。
2-6:【あるある⑥】VLOOKUP関数で検索をかけたい表が複数ある場合、いちいち数式中の「範囲」を直すのが面倒。。
2-7:【おまけ】「○以上の場合は□」の条件分岐ならIF関数よりもVLOOKUP関数の近似一致参照がおすすめ

3章:【中級者向け】VLOOKUP関数の7つのエラーの原因と解決策
3-1:VLOOKUP関数でエラーになるケースは全部で7種類
3-2:【エラー1】「この数式には問題があります~」というメッセージが表示
3-3:【エラー2】戻り値が”#NAME?”というエラー値
3-4:【エラー3】戻り値が”#VALUE!”というエラー値
3-5:【エラー4】戻り値が”#REF!”というエラー値
3-6:【エラー5】戻り値が”#N/A”というエラー値
3-7:【エラー6】戻り値が”0”の値
3-8:【エラー7】戻り値がユーザーの想定外の値(”0”以外)


0章:まずはExcelの基礎知識から

こちらの本はVLOOKUP関数をメインに取り扱った本なのですが、その前提となる参照の形式の違いや数式や関数の基本知識がないと、おそらく応用することは難しいです。

0章では数式の書き方などからフォローされているので、おそらくExcel初心者の方でも問題ない構成になっていると思います。
また、Excel初心者の方に向いた丁寧な説明のため、仮にVLOOKUP関数までは使わないんだけど、という方でも十分に役立つ内容です。

セル参照と四則演算、関数の呼び出し方などをおさえるだけでも充分な場面は多いですから、あまり自信がない方はこの章を読むだけでも得るものがあるでしょう。

私はというと、それなりにExcelは使えると思っていたのですが、細かな部分で知らない機能や入力方法があったりとてもためになりました。たとえば累乗は使う必要がなかったため、Excelでできること自体知らなかったり……。

もう一点、ポイントとしては早めに関数の手入力をおすすめされているところ。
確かにダイアログ入力*1は便利なのですが、より柔軟に数式を組むためにはどうしても手入力が必要です。
一見面倒そうに見えますが、早くから手入力の習慣をつけると後々便利ですし、打ち込む回数が増えればよく使う関数は手が覚えます。

初心者向けの段階で手入力をおすすめしているのは、個人的に良いことだなあと感じました。

1章:いよいよVLOOKUP関数の基礎

ここでは、ごくごく基本的なVLOOKUP関数の使い方の紹介がされています。

画像つきで説明されているので、初心者の方にもどういった関数なのか掴みやすいです。

著者の方はVLOOKUP関数でExcelにはまった、とここでおっしゃってますが、私も似たような経験があり、非常に共感しました。

Excel表計算ソフトですが、データの整理に使うと非常に便利です。
業務によっては、それまで人力で管理も行っていたことがほとんど自動化でき、管理自体も修正・変更が楽にできるようになります。
そうやって色々試していく内に、『これはExcelで効率化できるかな』ということを探し出すくらいにははまっていました。

2章:あるあるケースを提示しながら応用方法や別の関数を覚える
VLOOKUP関数をある程度使えるようになってくると、細かな不満が出てきます。

たとえば主キーは左端なのですが、右から三列目の番号からデータを呼び出したいとかそういうことです。

VLOOKUP関数単体ではできないことも、データの作り方を工夫したり、他の関数と組み合わせると解決可能なことも多いです。

そういったよくあるケースを取り上げて解説してくれているので、必要な部分だけ読む、といった読み方でもいい章だと思います。

3章:エラーとの付き合い方

VLOOKUP関数に限らないのですが、Excelで関数を使い始めると、よくエラーに遭遇します。たとえばセルに『#REF!”』と表示されているとか……それはもう日常茶飯事です。

エラーが出るということは関数の組み方がおかしいだとか、そもそも書式が間違っているとか色々な原因があるのですが、初心者の方は戸惑ってしまうポイントだと思います。なにか怖いですし。

この章ではそんなよくあるエラーの原因と解決方法を説明してくれています。

エラーが出てしまったら、落ち着いてこの章から該当のエラーの項目を読むと、原因を切り分けて解決していくのに役立ちます。

まとめ:初心者から中級者までフォローした本でした

こちらの本は著者の森田貢士さんからいただきまして、ちょうどExcelでのデータ整理が必要だったこともあり読ませていただきました。
ありがとうございました。

よくある「これがしたい」と「こんな問題が」に対応できる、とてもわかりやすい本で有難かったです。

今日日、ネットで調べればわかる事も多いのですが、断片的な知識は細かなところを取りこぼしたりしがち。
一からステップアップしていくのに非常にうってつけの本ですので、Excelを実務で使う方にはおすすめです。

*1:関数の挿入時、ポップアップで候補の関数が表示される機能