【A4用紙一枚でもできる】自家製本のコピー本・ZINEの作り方
唐突に工作がしたくなった
深夜にコピー本を作りたくなった
文字数が少ないけれど本の形にはしたい……
そんなときに、手元にあるA4用紙1枚でミニ本を作ることができると便利だと思いましたので、ミニ本制作用の配置テンプレートを作ってみました。
要するにA4用紙をムダなく使い切る面付け方法です。
このテンプレートに沿ってA4用紙で作ると、
- 表紙を除き12ページ
- A7(74mm×105mm)
- くるみ製本
このようなミニ本が完成します。
くるみ製本をするのでホッチキスの芯が表に出ず、うまくやればなかなか綺麗な仕上がりになります。
完成品のサイズ感はポケットティッシュサイズくらい。
ちんまりと可愛く、製本気分も味わえます。
用途としてはコピー本やZINEを想定しています。
しかしカッターを使った化粧断ちなど少々危ない作業をを省略すれば、子供の工作などにも向いているのではないでしょうか。
基本のコピー本やZINEの作り方は知ってるという方は、目次から『テンプレート』へどうぞ。
目次
必要なもの
最低限
- 紙(レイアウトに沿っていればA4以外のサイズでも可)
- カッターかハサミ
- 定規
- ホッチキス(中綴じ用ホッチキスがなければ平綴じになる)
- ノリか両面テープ
- カッターマット
あると便利なもの
- 中綴じ用ホッチキス
中綴じがしたい場合、専用のホッチキスがあると便利です。
中綴じのメリットは本を目いっぱい開くことができるので、たとえばノドの部分にまたがるような見開きのページを作りたいときにやりやすいということでしょうか。
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補足:平綴じ/中綴じ、左綴じ/右綴じの違い
下記画像参照。
ページの重ね方の違いです。
平綴じはページ数が多い場合、中綴じはコピー本などページ数が少なく、見開きが多い場合が向いています。
どちらでも好みなのですが、強いて言うなら、中綴じホッチキスがなければ平綴じ用が無難、くらいでしょうか。
また、左綴じ/右綴じは、表紙を上にした時、右側が綴じられているか、左側が閉じられているかの違い。
※表1は印刷用語で、一般的に表紙と言われる一番表の部分です。
グレーの部分が背表紙の来る位置となります。
一般的には下記のように使い分けると読みやすいです。
- 横書き文章:左綴じ
- 漫画、縦書き文章:右綴じ
面付テンプレート
平綴じ:左綴じver
平綴じ:右綴じver
中綴じ:左綴じver
中綴じ:右綴じver
作業手順
STEP01:綴じ方の選択
- 平綴じ:左綴じver
- 平綴じ:右綴じver
- 中綴じ:左綴じver
- 中綴じ:右綴じver
テンプレートからいずれか好みのものを選ぶ。
STEP02:原稿の用意
テンプレート通りの配置で両面印刷・もしくは裏表に書き込みをする。
STEP03:折り目をつける
テンプレート通り山折り谷折りをする
STEP04:裁断
テンプレートの赤い線の部分で、紙を4等分する
STEP05:綴じる
表紙(青い表1~表4の部分です)以外をページ順になるように組み立てて、STEP01で選んだ平綴じ、中綴じいずれかの方法で綴じる。
STEP06:表紙付け
ノド部分にノリをつけ、表1・表4を表側として、表紙をくるみ製本形式でつける
STEP07:仕上げ
カッターで化粧断ちなどして断面を揃える
参考ページ
綴じ方や化粧断ち等の仕上げ全般について、参考になるページを貼らせていただきますので、そちらをご参照ください。
www.pixiv.net
応用編
レイアウト用図表での色分けは、裏表で印刷される場所に対応しています。
例)青の裏は青
そのため裏表さえ合っていれば、
- A4以外の用紙を使う
- 同じページの4枚分を1枚の紙にまとめて印刷する
- 割り付けの手間を省くためにレイアウト時上下を同じにしてしまう
- 最初からA6用紙などに印刷して半分に折るだけにする(Wordだと冊子印刷でできる)
などが可能です。
※レイアウト用図表が上下逆合わせになっているのは、ページ下(印刷用語では『地』と言います)をカッターで切らないことで、化粧断ちの手間を一辺分省き、かつ製本時揃えやすくするためです。
たとえば違う質感の紙に表紙4枚を印刷し、中のページも同様に4枚ずつ同じものを印刷して製本すると、ちょっと凝った感じに作ることもできるのではないでしょうか。
(この場合4部完成することになります)
ホッチキスでなくても、和綴じをしたりしても楽しいかと思います。
参考ページ
まとめ
このテンプレートは、小さい分比較的省スペースで作ることができますし、用紙1枚を使い切るのでゴミも化粧断ちの切りクズくらいです。
また、ページ数も本として最低限の見栄えがする程度はありますので、突貫で何かを作りたい、と思ったときに使えるのではないでしょうか。
面付を理解すると、テンプレートを参考にページ数を増やすこともできるので、そこそこの厚みをのちょっとした小冊子作りも可能です。
以上となりますが、お役に立ちましたら幸いです。
参考本
A4コピー用紙一枚でも作れるのですが、せっかく手作りするのであれば下記のような本を参考に、紙や細工に凝ってみるのもおすすめです。
工作してる感じがとっても楽しい。
また、ちょっとお金がかかりますが、表紙だけでもデザイナーにお願いしたり、印刷所で印刷してもらうと、結構見栄えがして綺麗です。
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