トワイライツ・ノーツ

読書感想と自転車と雑記

コンパクトな生活

6年住んでいた部屋を引き払って引っ越したのですが、今住んでいるところは、買い物や食事ができる場所が概ね徒歩圏内にあります。

図書館も歩いて行けるところにあるので、かなり便利です。


以前までは買い物がしたければ歩いて15分近くかかるスーパーに行くか、或いは電車に乗る必要がありました。

食事できるところもそれ程多くなく、どちらかと言えば飲み屋の方が多い感じです。

図書館に至っては電車に乗った上、かなり歩く必要もあるのでほとんど利用はせず。


こうした生活をし始めてふと気づいたのですが、実家も含めて、私は『家から徒歩で大抵の用事が済む場所』に住んだことがありませんでした。


電車、バス、車がメインの移動手段で、自転車は道幅の関係上乗れないことが多い場所ばかりです。

特に車に関しては自分で運転ができないので、移動手段として自由に……という訳にいきません。結果として『運転できる人が行きたい場所に行くために乗ってぼーっとしているだけ』の、どちらかと言えば私にとっては受動的な乗り物です。


歩くことが嫌いという訳ではないのですが、そういう事情から『歩く』ということからだいぶ縁遠い生活を送っていたのです。

おまけにそういう生活を送っていると、むしろ家の周囲になればなる程全く把握していないということになりがち。


という訳で、よく行く場所などでも脳内地図では全く線で繋がっておらず、『○○駅で乗り換えて○○線に乗ったら5駅目で着く』という感じの何だか点でぽつぽつと存在しているような感じでした。


でも、歩くようになるとやっぱり『そこまでの道のりに何があるか』というのが自然と目に入りますし、少なくとも徒歩で行く場所に関しては『点と点』という把握ではなくなるようです。


住み始めて数日は以前の物件と比較して不満な点もありましたが、『住めば都』タイプなので、こういう徒歩圏内に色々あるコンパクトな生活も悪くないなあと思えてきました。

付近の散策という楽しみもありますし、脳内地図が線と線で繋がるようになりたいですね。