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【書評】甘々と稲妻3巻、魔法使いの嫁、ホクサイと飯他

甘々と稲妻(3) (アフタヌーンKC)魔法使いの嫁(1) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)ホクサイと飯 (単行本コミックス)月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)王室教師ハイネ(1) (Gファンタジーコミックス)

最近読んだ漫画です。ホクサイと飯はKindleで安売りしていたので購入。
欲しい本がポチッと手に入るのって幸せですが、使い過ぎには気をつけないと……。

以下ネタバレありです。

甘々と稲妻3巻

甘々と稲妻(3) (アフタヌーンKC)

今回は、つむぎのお母さんのレシピが登場です。レーズン入りのあまあまおうちカレー。
もちろん美味しそうだったのですが……お母さんの不在を感じさせる、とても切ないお話でした。

そしてつむぎはどんどん大きくなりますね。
作中『じゅうごさいつむぎ』が登場したり、お母さんの死を幼いなりに理解していたり、お父さんを助けたいから約束を破ってしまうなど。
親戚の子を見守っているみたいで何かこう、大きくなるのは嬉しいけど、もうちょっと見守らせて欲しいというか。

一方の小鳥も、成長の兆し。自分から包丁が欲しい(ただし子ども用包丁)と言い出しましたから。

……ところで、作中アジの下ろし方の参考に見ていた動画の投稿者『YGCAFEM』ってやっぱりヤギさんでしょうか?

魔法使いの嫁1~2巻

表紙が綺麗だったのでジャケ買いした本。中身も描写が綺麗で眺めていると楽しいです。

物語は、『夜の愛し仔(スレイ・ベガ)』と呼ばれる少女・チセが競りにかけられたところを、エリアスという動物の骨の頭を持つ魔法使いが競り落とす、というところから始まります。

『夜の愛し仔(スレイ・ベガ)』というのは莫大な魔力の源となるため、魔術師の間で珍重されている存在です。
そしてエリアスは、チセを弟子と嫁にするつもりで競り落としたとか。

設定も好きですし、描写も丁寧で面白い。まるでおとぎ話のような雰囲気があります。
まだまだ謎は多そうですし、謎の敵も現れたりしていますし、先が楽しみです。

それにしても、猫がたくさんいる町・ウルタールって話の内容からもクトゥルフ神話が下地になっている模様。
クトゥルフ神話は特に魔術や魔法が出てくる話には結構登場するので、少し知っておくと楽しいですよね。

ホクサイと飯

こちらは以前料理漫画系の本として名前だけは見かけていたのですが、Kindleでセールをしていたのでえいやっと購入しました。
漫画家の山田ブンという女性が料理を作る……のをぬいぐるみのホクサイがござる口調で解説するという何とも不思議な味わいの本。

蕎麦を作っていたら何故かストリップをし始めたり、他の登場人物も味わい深い。
ブンは乙女さんといいコンビですね。
最初は嫌な奴だなぁ、と思った編集者も実は結構いい人。

出て来る食事は派手なものではないですが、丁寧に料理されたとても美味しそうなものばかり。

作中の「ご飯が白い!!!」というセリフが上手い。セリフ回しが面白いです。

月刊少女野崎くん1~5巻

最近アニメが終わっちゃいましたね、月刊少女野崎くん……。1話目は正直テンポがあまり……と思っていたのですけど、みこりんが出たあたりからぐっと面白くなりました。

とまあ、そんな話はさておき。
物語は、佐倉千代という少女が野崎梅太郎(でかい・目つき悪い)に告白したところ、何故か『夢野咲子』と書かれた色紙を渡される、というところから始まります。
何とこの野崎くん、現役男子高校生にして『女心の代弁者』とまで言われる少女漫画家だったのです。

いちいちギャグというかすれ違いっぷりのテンポが面白いので、笑いたい時は最近こればかりチョイスしてます。

以下、思ったことをちょいちょい。

  • 野崎くんが千代ちゃんの気持ちに気づくのは遠そう
  • 若松は何か勢いで結月と結婚までいきそうな気がする
  • 剣さんはたぶん作中一の苦労人
  • 足しか見ない堀先輩が顔を好きになった鹿島くんって相当貴重なのでは
  • 前野担当者と付き合えるのって都さんくらいだきっと……

王室教師ハイネ1~2巻

お話は、問題児揃いの王子たちの元へ王室教師が赴任する、というところからスタート。

その王室教師はハイネ先生というのですが、立派な成人男性のはずが、小柄+童顔でどうみても小さな子どもにしか見えません。
だらりんぬ、とかむぷーとか3頭身化も結構していて、擬音が独特で面白い。

しかしそのハイネ先生、超が付くほど優秀で、追い出そうとする王子たちをあっさりといなしてしまいます。

何やら謎もありそうですし、続きが気になるお話でした。

余談:ジャケ買いについて

本に関しては結構ジャケ買いをしますが、あまり外れは引いたことがない気がします。
というのは、表紙のクオリティはある程度中身の出来とも連動しているところがあるからだと思っています。
ちゃんと『眼を引く』『興味を持ってもらう』という目的を達成できる表紙を作るには、一定以上のスキルが必要だからです。

とは言っても、表紙がイマイチでも中身は面白い本、というのもありますし、だからこそ私は暇さえあれば本屋さんに行って、色々な本を手に取ってみるのです。

やっぱり本屋さんとネット書店では、視覚から受け取る情報が段違いですからね……。

最近はぼちぼちKindle本にも手を出し始めていますが、そういう理由からもリアルの本屋さんとのご縁が切れることは無さそうです。