トワイライツ・ノーツ

読書感想と自転車と雑記

洗濯機の回し方すら知らなかった家事の始め

izumishiyou.hatenablog.com

こちらの記事を見て、そういえばどうやって家事のやり方を覚えたのかなと考えてみたのですが、私の場合は特別親から教わったということはないようです。

まったく何もやらなかった訳ではなくて、たまには洗濯物をたたむのや掃除機がけを手伝わされたりとか、お風呂掃除は子供の仕事だったりとか、親がいない日は適当に何か作って食べたりとか、そういったことはありました。

しかし家事のほとんどすべては母がやっていました。

お裁縫のやり方は家庭科で教わりましたし、あとは母のやることを『見ていた』のと独学がほとんどです。

スタートはひとり暮らしから

ひとり暮らしといっても学生時代は寮だったので、平日の食事に関しては寮で出ていました。

なのでメインは洗濯・掃除です。

洗濯機の回し方すら知らなかったのですが、コインランドリー式でボタンがひとつしかなかったため問題ありませんでした。

生活費の中でのやりくりを始めたのもここから。

そして何より、洗濯しないと着ていくものがなくなるとか、掃除しないと部屋が埃っぽいとか、風呂場の排水溝掃除をサボると詰まるとか、『家事ってしないといけないものなんだ』という感覚はここで養われました。

料理に関して

土日は寮の食事が出ないため(そして台所もない)、始めの頃はレンジ食品がメインでしたが、次第に冷凍うどんをチンして卵・めんつゆ・冷凍ネギ・冷凍オクラ・かつお節をかけたものを作って食べるようになったのがスタートです。

その後卒業と共にアパートでひとり暮らしを開始し、一口の電熱コンロと小さなシンクという狭い台所に文句を言いながらも、結構料理自体はしていました。

料理については、元々食べることや料理本や料理が出てくる本を読むのが好きだったので、これといってつまづきはなかったです。『家事』の中では一番好きです。

『家事』のために必要な感覚

つきつめれば、『やらないと困る』ではないかと思います。別にやらなくても困らないとか、誰かがやってくれるという感覚だとやらないですよね。

また、どの程度までやるかというところでもまったく労力が変わってくるのが難しい。

その『やらないと困る』のがどの程度なのか(汚れはどの程度まで許容なのかなど)は本当に人によって様々なので、誰かと暮らすというのはそういった部分で軋轢が生じやすいところです。

誰かと一緒に住むということ

 現在きょうだいと同居していて、日々衝突しています。

たとえば私は生ゴミ冷凍派なのですが*1、きょうだいは絶対それは嫌だというので今はやっていません。

また、カーペットも嫌い*2で、正直なことを言えば剥がして捨ててしまいたいですが共同生活ではそういうことも通りません。

こまごましたものを散らかして溜め込む姿は結構イライラもします。

一方のきょうだいの方も、色々我慢していることもあるかと思いますし、喧嘩に発展することも多々です。

同じ家で育った家族であってもこれだけ感覚が違うのですから、他人同士の同居は本当に難しいのだと思います。

毎日やらないといけない上、『どこまで許容できるか』という感覚の部分が強いことですし、誰かがズルかったり主体的でない考え方やを始めると即残りの人に負担が寄ってしまいます。

我が家の場合は明確な役割分担もないし、家事能力にも大差がないのですが、『やり方』と『負担』に関しては常にモメる種です*3

家事の場合、別々でやると非効率だったり、共同のものの扱いだったりが多くて線引きが実に難しいところですよね。擦り合わせと相談、確認、何より自分の基準を押し付けないというのは本当に大事です。

余談:家事は広範囲で色々な力が要求される

ひとり暮らしを始めて感じたことのひとつが、家事に要求される技能水準って結構高い……ということでした。

まずは時間管理。効率化のためには手順の構築が重要。

たとえば洗濯機は朝にかけないと夜までに洗濯物が乾ききらない。洗濯機をかけている間に何をやるか。夕食が19時目安なら、調理はいつ頃までに始めれば良いか。

料理でも手順は大事です。それに調理の技術も一定以上必要だし、食材の在庫管理、栄養を考えたメニューの組み立てなど色々やることがあります。

掃除も、汚れの種類の判別からそれに応じた掃除用具の選択。

季節が変われば衣替え、コタツやストーブ、扇風機などの準備。

クリーニングに出すべき衣類は何か。またその頻度は。

必要な知識も多いし、当然、家事を全部完璧にやっていては時間が足りなくるため、どこに折り合いをつけるかという判断もしなければなりません。

「家事なんてすぐ終わる」という人は、元々の能力が高いか、妥協できる程度が広いか、家事をやったことがなくて大変さがわからないかのどれかだと思うのです。

*1:臭いも出ないし虫も沸かないので楽。それと、ゴミ袋が高価な地域だとこまめにゴミを出せない事情も。ただ、さすがにシンクのゴミ受けに溜まったものなどは入れず、調理時に出た生ゴミのみ。

*2:フローリングと比べて掃除がしにくい上、アレルギー体質の筆者にはそもそも良くない。

*3:特にモメがちなので洗濯で、天気に左右されるため曜日で割り振りにくい。