トワイライツ・ノーツ

読書感想と気ままなこと

プラグインやライブラリを決めるのもデザイナーの仕事なんですか?

f:id:Kuichi:20180923033936j:plain

私はWeb制作の仕事をしています。
現状、基本的にWebサイトの実装担当になることがほとんどです。

HTMLコーディングやWordPressサイトの構築などは行うのですが、デザインは私以外のデザイナーさんが担当しているためノータッチです。

そういった役割分担でWordPressサイトを作っていて、納期も差し迫る中、機能追加依頼が入ってきたときのこと。

機能追加した結果サイトの見た目に変更が入る場合、デザイナーさんが変更後の画面デザインを作成して、クライアントに確認を取る、という手順になっています。

上がってきたデザインを見てみたものの、一から作るとかなり工数がかかりそうなものです。ざっと検索をかけて出てきたプラグインも、デザインが異なっているため使用ができそうにありません。

私はデザイナーさんに尋ねました。

私「機能追加に使うプラグインってどれにするか決まっていますか?」

デザイナーさん「決めていません。プラグインも調べていないです。それもデザイナーの仕事なんですか?」

すみません、正直に言います。少しだけイラッとしました。しかしこういうことは非常によくあることです。

デザイナーさんはWordPressのことも、コーディングのことJavaScriptのことも詳しくない……実装もしたことがない。

知らないことに対して文句を言うのは建設的ではありません。

できるだけ丁寧に説明することにしました。

プラグイン探しは必ずしもデザイナーの仕事ではないけれど、既存のプラグイン仕様を前提にデザインしてもらえると実装がスムーズですし工数が大幅に節約できます

世の中にはたくさんの素晴らしいプラグインやライブラリがあります。

リッチな動きや機能をつけたり、開発工数を大幅に減らしたり……。

プラグインを一切使用しないサイトというのは今やほとんどないでしょう。

しかし、プラグインには『制作者の決めたお作法』というものがあります。

デザインや機能のカスタマイズ可能範囲も千差万別ですし、オリジナルの機能だけでできることとできないことがある。

そのため『制作者の決めたお作法』に従わないカスタマイズは、高度なスキルが必要になったり、工数が非常にかかってしまうことが多いです。
合うプラグインが見つからない場合、一から開発する羽目になることにもなりかねません。

既存のプラグインを一切知らない状態で見た目だけデザインするというのは、後工程の実装担当に意図しない負担をかける可能性が高いのです。

世の中にはたくさんの素晴らしいプラグインやライブラリがあると言いました。

実装したい機能は、Webサイトを構成する基本的なもの(スライドショー、ロールオーバー、ページ遷移時の動きやHTMLで作るグラフ、アニメーション、管理画面カスタマイズ、お問合せフォームなどなど)であれば世界のどこかで解決方法が考案されていて、プラグインやライブラリといった形で提供されていることが多いです。

そして実装担当というのは大体制作の一番最後。つまり納期がダイレクトに迫っているフェーズです。

調べたり相談もされずにデザインが決まってしまい、その結果少しの見た目や機能の違いのために、納期が迫る中で車輪の再発明をしたい人はまずいません。

デザインは実装効率を大きく左右する

Webデザインやアプリのデザインの場合、自ずと『実装しやすいもの』と『実装しづらいもの(様々な事情によりほぼ不可能なもの)』が存在します。

そういうものをどう実装するかというのも確かに実装側の腕の見せ所ではあります。しかし、技術の移り変わりというのは激しく、開発からローンチまでスピード感を求められることも増えています。

  • 相談もせずにデザイン先行で、本当にそこまでの工数なり負担なりをかけてまで行うべきことなのか
  • 似たような機能(プラグインやライブラリ)を利用できないか

というのは常に考えるべきですし、デザイナーさんもこれらを勉強しておくと役に立ちます。

デザイナーも実装者も、お互いがハッピーになるために

静的なものや、紙などの印刷物であれば止まった状態が完成形でした。

しかしWebサイトやアプリには動きがあり、コンテンツが追加されたり更新されたりします。

よく「こういう感じのサイトにして欲しい」「こういう動きをつけて欲しい」と制作時に参考サイトを見せられますが、デザインも制作者のスキルも違うサイトに適用できるものばかりではありませんし、実装してもしっくり来ないことはよくあります。

レイアウトも、ボタンの配置も、コンテンツも、対象ユーザーも違うサイトに同じ動きや機能をつけた場合、思っていたものと違うものに仕上がるのは避けられないことです。

デザイナーや、できればディレクターもプラグインやライブラリを知ることにより、動きや機能だけを個別に把握できるので、参考サイトの印象に引きずられにくくなりますし、できることを部品として知っていれば本当に必要な動きや機能も絞りやすくなるのではないでしょうか。

また、自分では思いつかない機能や動き方を知るきっかけにもなります。

答えとしては、仕事の範疇に入れておいてもらえると協力的な人だなと好感度が上がりますし、今後Webやアプリのデザイナーさんには必須になるのでは

以前も書いたのですが、最終的にWebサイトというものとして組みあがる以上、お互いの仕事の領域は少なからず絡んできます。

kuichi.hatenablog.com

既にある車輪を上手に利用して、工数も減らせて気持ちのいい制作物が作れたら、それはきっとお互いがハッピーなことですよね。