トワイライツ・ノーツ

読書感想と自転車と雑記

人の縁は儚い

風邪を引いてました。
つい二週間前に治ったばかりだというのに、また新しい風邪をどこからかもらってきてしまったようです。
もらった先は……通勤は満員電車だし、家族は風邪を引いているし、会社でも引いている人がいるしで思い当たる先が多すぎますし、追及はしませんが。

私の場合風邪は喉から始まって喉の症状がしつこく残る、という経過ばかりたどるので正直かなりやっかいです。

と、そんな話は置いておくとして、人の縁って儚い……と最近特に思うようになりました。

 あの人、今どうしているかなぁ……と思っても連絡が取れなくなってしまうことが増えた

メールを送ってみたら宛先不明になっていたとか。
電話をしたら別の人が出たとか。
Skypeにログインしなくなってしまって連絡の取りようがないだとか。

私自身はまだ経験がありませんが、相手のLINEのアカウントが消えていたとか、読んでいる様子がない、という話も聞きます。

特に都市部だとその傾向が強いと思うのですが、今の時代、例え仲良くなったとしても住所までは訊かないことがほとんどです。昔なら年賀状のやりとりとかがありましたが、今はメールで済ませてしまう人がかなり多いですし。
そもそもひとり暮らしの人だって多いので、住所を知っていたとしても数年後もそこに住んでいるか、といえばそうとは限らない訳で……。

昔は……などと言うつもりはありませんが、私が子どもの頃は、まだ携帯電話なんて子供が持つようなものではなかったし、年賀状を出し合うのは当たり前でした。
そうすると、自然と家族の間で『よく名前を見かける○○さん』『よく電話をかけてくる○○さん』……というのがある訳で、誰にも知られずに連絡を取り合う、というのは特に子どもにとっては難しいことでした。

それに、家の電話番号や住所は家族全体が関わるためあまり変わるものではなく、何年か経ってからふっと連絡を取りたくなった時でも、とりあえず家に電話をかけてみるとか、手紙を送ってみるとかすれば割合に何とかなるものでした。

でも今は、ネットも携帯もあるので、個人と個人で連絡先の交換は済んでしまいます。
それらは、割合簡単に変えてしまえるものです

知り合うためのコストは減ったのに、関係を続けるのは逆に難しくなっている

今は、知り合うだけなら比較的簡単に機会は作ることができます。
でも、相手も自分もどんどんと新しい人たちと出会っている訳で、こまめに連絡を取り続けなければあっという間に忘れ去られてしまうでしょう。

そして相手が連絡先を変えた時、『関係を継続したい人』のリストから漏れてしまったら、連絡を取ることはかなり難しくなります。
それに……何というか、『あの人は自分との縁を切り捨てたんだなあ』と思うと、別の知り合いを介してまでまた連絡を取ろうとする気力が起こりません。

なので、今の時代は『誰かと長い時間関係を継続すること』の難易度がかなり上がっているように思います。

人の縁って儚いなあ……と、そんなことを思いました。