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寛容になれ、は大人の対応だけれども

再生JALの心意気/さかもと未明(漫画家) (PHP Biz Online 衆知(Voice)) - Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121119-00000002-voice-pol

公共の場所で騒ぐ子供と、周囲の軋轢の話は定期的にのぼるような気がします。
リンク先の、大方の主張内容自体に共感はできなかったのですが、提案内容にひとつだけ一理あると思ったのがこれでした。

飛行機のなかに、音の漏れないコンパートメントをつくるとか

ほとんどの親は、子供が公共の場で騒いで、いくら宥めてもすかしても駄目なら途方に暮れてしまうと思います。
そしてほとんどの周囲の人々は、寛容か、不快ではあっても口に出さない人でしょう。

問題は、不快に思うけれど口には出さない人と、実際寛容になれず親子に文句を言う人との軋轢です。

特に、逃げ場のない電車内、新幹線、特急電車、記事のような飛行機内であれば双方余計にだと思います。
レストランや図書館、その他のお店や公共施設も、外などに移動できるだけまだマシですが『その場に留まってサービスを利用し続けること』は厳しいものがあります。

でも、やはり『迷惑なものは迷惑』だし、『周囲からの視線が怖い』というのは致し方ない。時折、直接文句を言われることもあるでしょう。

そういう時に、子供と一緒に少しだけその場から避難できるようなちょっとしたスペースがあれば、ある程度は双方の妥協点になるはずです。

もちろん、理想は『みんなが寛容な世界』でしょうし、それが大人の対応だと思います。
けれど、現実は決してそうではないです。精神状態や体調が悪ければ、大人でも寛容でいるのは難しいですし、個人が抱える事情や、そもそもそういったことに寛容になれない人もいます。

親子の方も、事情があってそういった場所に子供連れで行かなくてはならない時もあるでしょう。

ならば親子と周囲が、一旦離れて少し落ち着く時間を取れるような――そういう『避難所』を設けることが、比較的現実的な対処なのではないかなあ、と思った次第です。