トワイライツ・ノーツ

読書感想と自転車と雑記

読み返す本たち(一般編)

ミステリ百科事典 (文春文庫)
間 羊太郎
文藝春秋
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ミステリを書こうという訳ではないのですが、読み物として面白いです。

眼、血、手などといった人体各部、動植物、雪や氷、手紙、電話、人形、妖怪などを挙げ、それらに関連する小説やトリックなどに触れている内容です。引用も多く、『何かミステリが読みたい』といった時に、面白そうな作品を探す時にも役立ちます。

辞書のように使ってもいいし、暇な時にぱらぱらと捲っても楽しいし、結構読み返しています。これももう新刊では手に入れるのは難しいようですが、無くすには惜しい本だと思います。

 

 

 

ダイエット本……なのですが、ちょっと趣が違います。『食をいかに楽しむか』に重点を置いた本です。

とても太っていた時期に手に取って、読んで、できる範囲で実践したらきちんと体重は元に戻りました。

つまりどういう方法だったかというと、

 

あらゆるものを食べてもいいが、少量ずつにする。

──フランス女性は太らない

 

というだけです。これを実践するための方法が、ぎっしり書いてあります。

著者は食べることが好きなのだなあと思うと共に、美味しそうなレシピやエピソードを見ていると(ダイエット本なのに)楽しくなる本です。

 

 

貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
森 茉莉
筑摩書房
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森鴎外の娘、森茉莉の食エッセイです。どれもこれも美味しそうで、読んでいるとダイヤ氷が欲しくなったり、ビスケットが食べたくなったり。

それから、娘を通して見る『父・森鴎外』の姿も興味深いです。森鴎外というと教科書で数編の作品を読んだ記憶があるくらいですが、誰かの目を通して語られる姿(娘に甘いところなど)は人間味が感じられて面白く感じます。

 

 

井形慶子のイギリス式暮らしの知恵 (宝島社文庫)
井形 慶子
宝島社
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シンプルな暮らしの知恵と、インテリアの本です。写真もふんだんに掲載されていますし、この方のインテリアや庭のセンスが好きで、暇な時に手に取っては眺めています。

 

 

メッセゲ氏の薬草療法
メッセゲ氏の薬草療法
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モーリス・メッセゲ
自然の友社
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ハーブの本ですが、それぞれについているエピソード文がとても面白いです。

ぷくんとお腹が膨れ、緑色の茎をひょろりと伸ばし、ピンク色をした球を持つこのタマネギ君をよくごらんなさい。まさに豊饒な大地のイメージをそのまま形にしたようです。

──メッセゲ氏の薬草療法

と、こんな調子で植物の特徴、それに纏わるエピソード、薀蓄、効能などがびっしり書かれています。読んでいるだけで楽しくなりますし、興味深い内容が多く綴られています。

読んでいると、この方が植物に向ける愛情のある眼差しが感じられます。

 

 

 

古い平屋を紹介する本なのですが、どれもが個性的。愛着を持って暮らす生活が垣間見え、魅力的です。羨ましいなあと思うと共に、いつかこんな家に住みたいなとわくわくします。

 

 

食・インテリア・ハーブが好きなのでこんな感じのチョイスになりましたが、全部ではないので、いずれまた。それから、辞書のように好きなところから読めるものも好きです。

 

これまで紹介した本は、細かくレビューを書きたいなと思うものもいくつかあります。新刊で手に入らなくなってしまった作品もかなりあるのですが、どれも好きな本です。