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Googleスプレッドシートで、改行ありの定型文を文字列連結で量産する方法

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こんにちは、柊クイチです。

仕事で『ほんの一部分だけ差し替えた、改行を交えたテキストを量産すること』が必要になり、Googleスプレッドシートでどうにかならないか……とやってみたらできた上にとても便利だったので、TIPSとして覚書きします。

数式さえ作ってしまえば差し替えテキストをセルに入れるだけでテキストが量産できるので、管理するにも便利だと思います。

以下のような定型文を数十人分作成する場合を考えます。

[山田太郎]

[エンピツ]のご注文ありがとうございました。

ご購入確認のため、[山田太郎]様のご連絡先の[test@example.mailcom]までご連絡させていただきました。

発送まで[3]営業日お待ちください。

よくメールの定型文を作っておき名前などを「●●●様」などにしておき一括置換する、というライフハックが紹介されていますが、この場合は複数個所に別のテキストを入れなくてはなりません。

この赤字[]を送る人に合わせて変更したい場合を考えます。

手順

1:スプレッドシートの準備

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Googleスプレッドシートで『名前』『商品名』『メールアドレス』『発送営業日』『生成テキスト』の見出しをつけます。

2:データの入力

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差し替えたい部分のデータをセルに入力します。

3:生成テキストの式を入力

文字列の連結(結合)を使います。

参考サイト

www-creators.com


連結したい文字列をダブルクォーテーションかシングルクォーテーションで囲い、差し替えたいデータの入ったセルのアドレスを&で連結します。

ちょっとイメージがつきにくいと思うのですが、式はこんな感じです。

=$A2&"様

"&$B2&"のご注文ありがとうございました。

ご購入確認のため、"&$A2&"様のご連絡先の"&$C2&"までご連絡させていただきました。

発送まで"&$D2&"営業日お待ちください。"

この数式を、例の場合だとE2セルに入力します。

するとこんな風に、『生成テキスト』列に必要箇所が差し代わった文章が表示されます。

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山田太郎

エンピツのご注文ありがとうございました。

ご購入確認のため、山田太郎様のご連絡先のtest@example.mailcomまでご連絡させていただきました。

発送まで3営業日お待ちください。

あとは3行目以降も同様に差し替えたいデータを入れて、テキストの式をオートフィルでコピーすると、必要な箇所を差し替えたテキストが量産できます!

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4:生成テキストを少し整形して完了

この生成テキストをコピペするときに、少し注意点があります。

単純にコピペすると、こんな風にテキストの前後にダブルクォーテーションがついてしまうのです。

"山田太郎

エンピツのご注文ありがとうございました。

ご購入確認のため、山田太郎様のご連絡先のtest@example.mailcomまでご連絡させていただきました。

発送まで3営業日お待ちください。"

これは、セル内改行を行ったセルの値をコピーすると起こる現象で、一行のテキストの場合は起こりません。

そのため、改行を含むテキストを生成した場合は、最後にテキストのダブルクォーテーションを取り除いて整形する必要があります。

山田太郎

エンピツのご注文ありがとうございました。

ご購入確認のため、山田太郎様のご連絡先のtest@example.mailcomまでご連絡させていただきました。

発送まで3営業日お待ちください。

これで完了です。

まとめ:スプレッドシートのセルは変数的に使えて便利

なぜ紹介したようなTIPSが必要だったかというと、下記のようなソースコードを大量に作成する必要があったからでした。

<div class='testbox'>
  <h4>名前</h4>
  <p>山田太郎</p>
  <h4>ふりがな</h4>
  <p>やまだたろう</p>
  <h4>住所</h4>
  <p>東京</p>
</div>

1件1件手作業で必要箇所を差し替えるとまず間違いなくどこかでミスが発生するので、なるべく機械的にやる方法を考えて試行錯誤してみたという事情です。

ただ、文字列の連結機能自体は知っていたのですが、その中で改行する方法やそもそもできるのかどうかもわかりませんでした。

スプレッドシートの数式が改行できるというのはちょっと驚きましたが、おかげで文章の差し替えにも使えますし、活用の幅が広がりました。

ぴったりはまる場面だととても便利です。

参考本

最近は共有の便利さでExcelよりスプレッドシート派なのですが、使いやすいデータの作り方という面ではずっとこの本をお手本にしています。

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

今回紹介したTIPSには直接関係ないのですが、すごく役に立つ本なので情熱を持っておすすめし続けています。

kuichi.hatenablog.com

「必要な作業を、いかに効率的に、ラクに、ミスなく済ませる仕組みを実現するか?」

時間のかかる作業があったとしたら、まちがってもそこにすばらしい根性を発揮してはいけません。そのような作業はいかにラクして瞬時に済ませられるだろうかと考える、「前向きな怠惰」の発想を身に着けていただきたいのです。

という著者の言葉は、仕事をする上での個人的座右の銘です。

平成最後のはてなブログ デザインテーマコンテストで銀賞いただきました

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こんにちは、柊クイチです。
この度はてなブログのデザインテーマコンテストで銀賞をいただき、平成最後に良い記念になりました。

blog.hatenablog.com


いただいた選評はこちら。

はてなブログスタッフによる選評
シングルカラムを基本にスマートフォンでも読みやすいように配慮されていたり、少しの設定変更で様々なバリエーションを楽しめるテーマとしてスタッフより高評価を獲得。カスタマイズ方法について丁寧なドキュメントをご用意されているなど、ユーザーへの配慮も手厚いこちらのテーマを選びました。

2019年「はてなブログ デザインテーマコンテスト」の受賞作品を発表いたします - 週刊はてなブログ

頑張ったところを的確に取り上げていただいていて嬉しかったです。
ありがとうございます。

blog.hatena.ne.jp

コンテストにおける戦略のようなもの

やるからには金を狙う意気込みで取り組んでいたのですが、途中から金か銀に食い込めるかも知れない、と感じていました。

  • 2カラムが多い中シングルカラムでレスポンシブ特化
  • デザインをテーマ制作者側で固定してしまうのではなく、カスタマイズの余地を多めにとる
  • ただし、カスタマイズは極力簡易に行える範囲に抑える

……というところで差別化していて、そのあたりをすくい上げてもらえたのかな、と思います。

参加者の方も、選考していただいたはてなスタッフの方も、お疲れさまでした。
ありがとうございました!

Kindle Unlimited 読み放題で多読用の洋書を探すコツ

こんにちは、柊クイチです。

英語多読をしようと思い立って最初に困ったのが、『英語の絵本は手に入れにくい』ということでした。

ペーパーバックや各レベル別の洋書は比較的手に入れやすいのですが、多読開始時点でたくさん必要なのは小さな子供向けの絵本です。
また、結構値段もすることが多いため、大量に買うのは難しい。

と思っていたところに、Kindle Unlimited 読み放題というサービスがあることを知りました。

Kindle Unlimited 読み放題とは

月額980円で100万冊以上の本を読み放題(※2019.03現在)というサービスです。
ただ、読みたい本が必ずあるとは限らないので今まで契約しようとは思わなかったのですが……リストを見てみたら洋書もかなりあって、これだと思いました。

ただ、洋書含め色々な本が読める良いサービスなのですが、どうしても探しづらさというのはありまして……探す方法と、見つけて読んだ本(Kindle Unlimitedから外れているかも知れませんが)を軽く紹介します。

Kindle洋書カテゴリページ

www.amazon.co.jp

ここから、『Children's Books』か『Comics & Graphic Novels』で絞り込みをかけます。
その際『読み放題タイトル』でも絞り込めるので、利用状況に応じてチェックします。

見つけた絵本リスト

基本的に短くて(大体30ページ前後くらいまで)、絵がたくさん載っている絵本を紹介します。

The Complete Peanuts Vol. 1: 1950-1952 (English Edition)

The Complete Peanuts Vol. 1: 1950-1952 (English Edition)

スヌーピーの原作。もちろん英語で、4コマ漫画なのでストーリーの推測もしやすくておススメです。
他にもスヌーピー系の本は何冊かありました。
Peanuts (Collections) (11 Book Series)

Farm Animals: Hello! (English Edition)

Farm Animals: Hello! (English Edition)

色々な動物の名前と、動物からの挨拶が一文だけ載っているシンプルな絵本。aとtheの違いが何となくわかりました。

My Snow Friend (English Edition)

My Snow Friend (English Edition)

雪だるまを作るお話。絵が一文につきひとつなのですぐ読み終わります。

What should I do? (English Edition)

What should I do? (English Edition)

Buta-san is coming.という一文から始まる絵本。Buta-sanがどうしよう?と悩みつつ行動を起こしていくのが面白いです。

上のWhat should I do?と同じ作者の絵本。登場人物が増えてきて、上の本とはまた違った言い回しが出てきます。

上のWhat should I do?のシリーズです。甘いもの、みんな大好きみたいだけど…それぞれの思惑で動いててくすっとします。

A Slug (English Edition)

A Slug (English Edition)

ナメクジと塩というタイトルでなんとなくオチが見えたかなと思いきや…というなかなかユニークな本でした。

みんなよく知っている「3匹の子ぶた」ですね。後ろに日本語バーションがついているので、分量としては実質半分ですし、答え合わせもできます。

ピーターラビットの本。文章が少し長くてわからないところも多く、私にはちょっと難しかった。絵と併せて推測は結構できるところもありました。

The Hiccupotamus

The Hiccupotamus

しゃっくりが止まらなくなってしまったカバの話。結構絵から推測できました。

まとめ:たくさん読むには本を探すためのコツがいる

電子書籍本の常なのですが、どうもリアル書店と比べて探しづらいことは否めませんし、慣れない英語の本ならなおさらです。

特に絵本だと思ってダウンロードしてみたら文字がびっしり! というケースもたくさんあって、『英語の絵本を探すこと』はなかなか難しいですし、そういう外れを引く覚悟で本を買うのも大変です。

Kindle Unlimitedは対象の本ならいくらでも読むことができるので、トライアンドエラーをするのにもいい仕組みだと思います。

英語の本を探す参考になれば嬉しいです。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!

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